ライアン相撲 どす恋ホイミンブログ

たかだたたみのブログ 猫背そして死んだ目

苦しみを擦り付け合う僕ら2014

 引越していきなりですが、こんな記事ですんません。

前のブログの時からいつも年末に書いてる、その年のベスト作品をあげる、そんなベタな記事です。(そして、日付をまたいで2015年になってしまいましたが)

苦しみを擦り付け合う僕ら 2013 | ライアン相撲 どす恋ホイミンブログ

苦しみを擦り付け合うぼくら 2012 | ライアン相撲 どす恋ホイミンブログ

 

これだけはどうしても書いておきたかったんです。

書いとくとメモ代わりになるし、なによりも楽しいんです。こうゆうの。

この記事やブログから初めて見て頂いてる方には、私たかだたたみが、どんな野郎かが良く分かる記事だと思います。

 

※基本的に今年自分が鑑賞したものを選出しているので、今年発表された作品とは限りません

※ランキング形式ですが、序列は順位不同です。

 

 

映画

1.her/世界でひとつの彼女 スパイク・ジョーンズ

2.「凶悪」 白石 和彌

3.「滝を見にいく」 沖田修一

4.イコライザー アントン・フークア

5.「郊遊 -ピクニックー」 ツァイ・ミンリャン

6.ホドロフスキーのDUNE」 フランク・パヴィッチ

7.「愛・アマチュア」「シンプルメン」 ハル・ハートリー

8.「WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~」 矢口史靖 

9.「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」 高橋渉

10.ウルフ・オブ・ウォールストリート マーティン・スコセッシ

 

次点

ザ・レイド GOKUDO」 「リアル 完全なる首長竜の日」 「野のなななのか

「6歳のボクが、大人になるまで。」 「香港ゾンビ」 「リアリティのダンス」 

「グランド・ブタペスト・ホテル」 「インターステラー」 「ロンゲストヤード」

そこのみにて光輝く」 「モスキートコースト」 「ゼログラビティ」

「ダラスバイヤーズクラブ」

 

【総評】

今年は色んな方が言われてると思いますが、本当に名作ぞろいの豊作の年だったんじゃないかと!

どれをベストテンに挙げていいか分からなかったくらいに迷いました。次点の作品がやたら多いのもそのせい。結果的に全体のバランスを考えてのベストテンになりましたー。

ただスパイク・ジョーンズher/世界でひとつの彼女は、内容もさることながら、音楽・画面設計・美術・果ては衣装や小道具に至るまで、トータルで映像作品として美しすぎたので、今年のベストワンに挙げさせて頂きます。まあ、パッと見はめちゃんこチャラいオサレエーガだけどな!

今年はそんなスパイク・ジョーンズも含めて、中堅どころと目された監督が軒並み巨匠クラスの傑作をモノにしていてそこでも目が離せなかったッス。

「グランド・ブタペスト・ホテル」のウェスアンダーソン、「6歳のボクが〜」のリチャード・リンクレーター、どっちも凄まじい貫禄でありながら、全く持って自らの18番に則った作品でしかないのが素晴らしく、そして嬉しい。

インターステラー」は今年一番カマした映画だったんじゃないスかね。そのカマし方に見合う大作で、尚かつ親しみやすい穴やツッコミ所も用意してるのだから、そういう意味ではクリストファー・ノーランには死角がないね(本人はそのつもりじゃないとしてもだ)。

今年は印象的なアクション映画が多かったとも思う。シュワちゃんやスタローンが大活躍してたのも新鮮だったが、デンゼル・ワシントン主演の「イコライザー」が最も新鮮で驚きに満ちたアクション映画だったと自分は思う。デンゼル・ワシントンとゆう地味な俳優を使って、しかもかなり低予算気味にこんな楽しいアクション映画を撮れるだなんて!

その「イコライザー」のいぶし銀を真逆で行くのが「ザ・レイド GOKUDO」。前作がかなりソリッドな映画だったのに対して今回は満漢全席STYLEを貫いており、中盤でもうお腹いっぱい(しかも添加物や余計な包装など不純物だらけだ)!それなのに、更にほれほれ食え食えのアジア的豊満過剰サービスな作品だった。最近インドネシアのカルチャーに注目をしていて、経済成長目覚ましいインドネシアのアッパー感がこの作品にはよく出ていてボクは好感を持てた。ズンズンと腹に来る音響も印象に残っている。R.I.P シネマミラノ

日本映画は今年もワッショイ!な出来のいい映画が次々と公開されてハッピーハッピーでした。演出なんかも相当楽しかったんですが、それよりも役者陣の輝きが特に印象が強い。

「そこのみにて光り輝く」の池脇千鶴御大の輝かしいだらしない肉体!安定の沖田修一監督作「滝を見にいく」の素人おばちゃん達の少女の様な瑞々しさ!新しき矢口映画のスタンダード「WOOD JOB!」での伊藤英明の今年度抱かれたい体No.1の肉体美と、はしゃぐ子供たちの神々しいまでの躍動感!

んで、個人的MVPは(去年の作品だけど)「凶悪」のリリー・フランキーピエール瀧!サイッコーな悪役っぷり!サブカルチャー出身の芸能人としては最も成功したロールモデルとなるお二人の奥底に眠る、邪悪な本性を暴きだしているので、もはやこれは暴露本に近い作品と言える。また、本作主演の山田孝之クンも目を引く。アイドル俳優出身のベイビーフェイスを泥水で無理矢理荒い通して、雑巾がけしたかの様な自然なヨゴレ感は素晴らしく、私は彼を勝手に和製ディカプリオと呼んでいる

さてさて、ディカプリオと言えばもちろん「ウルフ・オブ・ウオール・ストリート」!最近、中途半端な作品ばかり撮っててなんだかなあ〜と言うスコセッシが、まさかの18番スタイルで攻めて来た!しかも極めて現代的なテーマにも挑んでて、資本主義が抱えるトリガーハッピーな側面をエンタメとして昇華しきってて3時間とゆう冗談みたいな上映時間が全然苦じゃない! 

 今年はお芸術映画を割に見た気がするが、ビビビっとひっかかる若手はほとんどおらず。代わりにおっさんやジジイが大活躍!

ハル・ハートリーは特集上映で見たが、今までこんなカッコいい映画を撮る監督を知らなかったなんて、俺は恥ずべき人間だ!と下唇を噛むくらいに、すっげー面白かった。

ツアイ・ミンリャン「効遊 −ピクニック−」はもはや観客に嫌がらせをしたいだけなんじゃないか?っつうくらいに全然カタルシスがなかったが、自然主義作家も裸足で逃げ出すよーな【本ッ当に何もしない!】あのシーンに心掴まれましたよ!

そしてホドロフスキーの衝撃カンバック!今年の中期は個人的にホドロフスキー一色だった。劇映画の「リアリティのダンス」はもはや目新しさよりも、【ホドロフスキーここに健在!】を示すだけの作品だった様に思う。(ちなみにこの映画の前に上梓されたホドロフスキーの自伝は、自伝とゆう体裁を完全無視した叙事詩ですごいケッサク!)それよりも、ホドロフスキーその人のがオモロいやん。と、喝破した「ホドロフスキーのDUNE」に私は一票!

そして、忘れてはならない、クレしん映画の最高傑作、「ロボとーちゃん」。俺は、、、今まで中島かずきを誤解していた。やれば出来るジャン!

はひゃー。いくら書いても足りないくらいだー。本当に面白い作品ばっかだったなあ〜(ニヤニヤ)。来年も(とゆうか今年末のなんだけど)楽しそうなエーガばかりで顔がホクホクしちゃうね。

 


マンガ

1.「祝福王」 たかもちげん

2.「あれよ星屑」 山田参助

3.「ヤコとポコ」 水沢悦子

4.「さくらの園」 ふみふみこ

5.「ギャングース」 作:鈴木大介 画:肥谷圭介

6.ちーちゃんはちょっと足りない 阿部共実

7.星屑ニーナ 福島聡

8.「囚人リク 瀬口忍

9.空也上人がいた」 作:山田太一 画:新井英樹

10.アンラッキーヤングメン 作:大塚英志 画:藤原カムイ

 

次点

「アンダーカレント」 「七つの大罪」 「羊の木」 「ワールドトリガー

「ストラヴァガンツァ ー異彩の姫ー」 「フラグタイム」 「いちえふ」 

「夢から覚めたあの子とはきっと上手くしゃべれない」 「ママだって人間」

 

【総評】

「祝福王」の衝撃!!!!!!!

今年一番のトピックは、祝福王!祝福王!!祝福王なんだよッッ!!!!!!!!

ベルセルク「バキ」ジョジョ」「蒼天航路」そして「シグルイ」。男の子マンガでインパクトが強いマンガと言えば、これらが挙がると思うんだけど、祝福王はこれ全部が入ってるかんね!恐らく史上最も「デビルマン」に接近したマンガだろうし、「デビルマン」を超克し得る作品は恐らく後にも先にも、この「祝福王」の他においてないだろう。

作者のたかもちげんが、作中で地獄を完全に描ききってしまい、燃え尽きてこの連載が終了どころか、以後はほのぼの人情系マンガしか描かなくなってしまったのはさもありなん。

祝福王の事ばっか描くと紙面が尽きそうなので次にいくが、今年もチャンピオン系がグイグイっとヤヴァイ作品ばっかりドロップしておりました〜!中でもmotto!〜チャンピオン タップ!のラインは気鋭の作家が大集合していてチャンピオン黄金時代はワシが勝手に騒いでるだけじゃなく、確実にキテル!と思わせる。後はみんながそれに気づくだけだ!

特にその黄金時代のチャンピオンで今年真の意味でブレイク…っつうかブレイクスルーを果たしたのが、うさく、いやさ、水沢悦子センセでしょうね。「ヤコとポコ」は、大島弓子の再来か!?と思わせる叙情マンガの傑作。脱力系マスコットギャグの名手だった水沢センセにこんな隠し球があったのか!?と思わせる。完全な憶測でしかないが、あの無頼派な作風で有名な西原が、いきなり絵本ライクな叙情的な作品を出した時の衝撃に近いのではないだろうか(妄想)。

他にもチャンピオンタップ!は、ふみふみこ桜の園」や、さと「フラグタイム」など、女性向けのマンガで名作を連発している。今までヴァイオレンスで昭和で過激志向だったチャンピオンで、この様な少女マンガ文化が花開くとは奇跡と言ってもいいんじゃないか〜!

んで、そのチャンピオン勢で最も禍々しい作風なのが、阿部共実週刊少年チャンピオンの連作短編でも我々の心に爪痕を残してくれたが、「ちーちゃんはちょっと足りない」ではそのテイストを長編ものに落とし込む事に成功!すっげー後味が悪い話でサイコーでした。同時進行で正調な青春コメディ「ブラックギャラクシー6」も描けるし、バリエーションもそれなりにこなす。ただ、器用に見えて同時に壊れそうな儚さも備えているので、これからスター作家になっていく事は間違いないでしょう!

従来のチャンピオン路線だと、今一番アツいのは「バキ道」でもなく「バチバチ」でもなく、「囚人リク」だ!!ずっと前から面白い連載だったけど、今年に入ってから遂に脱獄を決行!アツいキャラ、アツい展開を衒いもなく乗りこなしてて、もう手に汗握る展開っつーのはこうゆう事を言うのか!!つうくらい毎週楽しみにして読んでますよ。何でみんなチェックしてないのか、本気で意味が分からない…

今年一番の発見はコミックビーム連載の「あれよ星屑」!ガチムチ系ホモマンガの俊英が一般マンガに殴り込み!圧倒的画力でホモマンガに興味がない我らへテロセクシャルな読者に衝撃を与えた!とゆうかですね、山田参助センセのバンド活動のライブにお邪魔してサインを頂いた事はイイ思い出ッす!

新しめのマンガでは「ギャングース」が頭一つ抜きん出た面白さ。しかし、これはマンガの面白さも然ることながら、欄外に記されたアンダーグラウンドな犯罪の手口や貧困層・ヤンキーの実態などの豆知識にハマるタイプ。今の日本のドン詰まり感を一身に背負っている若年層・貧困層を描きながらも、このゲットーから抜け出してやる!とゆう少年マンガ風サクセスストーリーになってるのがポイント。日本からもとうとうこうゆうマンガが出てきたか!と感動させられる事しきり。ちなみに、この作品をもっとダークネスにすると、「闇金ウシジマくん」になります笑。

星屑ニーナ」は完結して寂しい限り。手垢が付きまくったボーイ・ミーツ・ガールの物語を、変則的な時間SFを絡めてここまで瑞々しく再構築したのはカッコいい!もはやマンガ版インタステラーだあ〜!!(今思いついた)

終わった作品と言えば「羊の木」もそうだ。昨今の山上センセの中心的テーマである中年悲哀ものと、いがらしみきおセンセの破天荒なギャグが渾然一体となった奇妙で楽しい作品でした。

新井英樹センセは新作を出す度に我々に何かをつきつけてくる切実な作家さんだが、切実過ぎるが故に、暴走流転して妙な着地点に落ち着く事も良くあるので、それが欠点でもある。今作「空也上人がいた」は山田太一の原作もあるからそれほど破綻なく完結してて完成度が高い。山田太一のフックに溢れた会話劇に、新井英樹の会話劇が乗るっ!豪華。

アンラッキーヤングメン」は今更読んでカンドーしてしまいました。特に北野武の再解釈を作中で成し遂げたり、全共闘時代のファンタジーに見せかけて、あの時代とはなんだったのか?とゆう批評にすり替えてるのがニクいね大塚英志藤原カムイの無機質過ぎる絵も良い。

今年は、「祝福王」の他にはなんかデカいトピックがあんまりなかった様な・・・

ただ、「NARUTO」終了という一つの時代の終わりと、ジャンプ次世代作家の台頭、「七つの大罪」によってジャンプイズムがマガジンに飛び火していたりと、次のオモシロにつながる萌芽は沢山見受けられると、私は思っております。

2、3年前から盛んに言われているwebマンガ革命は、なかなか起こらないな〜

 

 


音楽

1.「フルカラー」blue marble

2.「ナマで踊ろう」坂本慎太郎

3.「Life of Leisure」Washed Out 

4.「promenade」北園みなみ

5.「Y.I.M」Yim

6.「You're Dead」Flying Lotus 

7.「DIStopping」Charisma.com

8.「Fl$8ks」Fl$8ks

9.「南洋でヨイショ」チャクラ

10.「Enak Dealer」DJ JET BARON 

 

次点

ふくろうず「テレフォンNo.1」 三毛猫ホームレス「KANEKURE REMIXES」

トリプルファイヤー「スキルアップ」 w-inds. 「Make your mine(シングル)」 

Lamp「ゆめ」 ゲスの極み乙女「踊れないなら、ゲスになってしまえよ」

スペース☆ダンディ「O.S.T.1」「O.S.T.2」 王舟「Wang」

スッパマイクロパンチョップス「わたしはオルガン」 

 

【総評】

今年は全体的にシティーポップやAORなど、メロディアスで流し聞きに適した音楽が流行りましたね。ご多分にもれず、ボクもそういったジャンルの音楽をよく聞いておりました。

そういった系統のミュージシャンで最大級の台風の目が北園みなみ!!今か今かと待ち望んだアルバムがとうとうリリースされた〜!一つの楽曲に様々なアイデアがぶち込まれており、音楽素人の私にはその全貌を把握する事は叶わないのですが、そんなマニアックで衒学的な聴き方をせずとも、十分BGMとして機能するってゆう、このさりげなさ!まだ20代前半の人だというのに、、、恐ろし過ぎる!

坂本慎太郎の「ナマで踊ろう」は、あの坂本慎太郎が!アブストラクトで現世から遊離した妖怪然とした面構えで、幽霊のダンスミュージックを書いている様な、あの彼が!とうとう現実にコミットした歌を書いてきた!ディストピアってる現代に対しての行き場のない怒りを、ヤケクソ気味のカラッとした明るさで乗り切るしかない!と力弱く宣言したこの盤は、正に逃避とゆう意味ではリゾートミュージックの鑑の様だ。彼は間違いなく新たなフェーズに突入した!!

去年ドはまりしたフレネシさんつながりで、レーベルメイトのblue marbleにも手を出してみたが、これが存外にイイ訳ですよ。武井麻里子嬢のボーカルスタイルに合わせて、ロック〜J−POP風のサウンドに舵を切ったのが功を奏したのか、とても聴きやすいバランスのアルバムになってると思います。

今年は女の子ラッパー元年だ!!そう宣言してしまっていいと思う。

ガリガリの男社会である日本語ラップ界隈。その男共の後追いであるハーコー系の女性ラッパーに私は興味が持てなかった。唯一の例外はイーストエンドのYURIと、初期のHALCALIだけだ。女の子の感性を持ったまま、マイクを握る女性はいないのかー!とゆう我が欲望を、去年は泉まくらが解消してくれたが、それがきっかけとなって今年はじゃんじゃんそんなラッパーが増えてきたうれひいよう〜。

それと連動してるのかは分からないが、若手男性ラッパーでもとても10代や20代前半とは思えない凄腕の連中が出てきて、数年間聞いてなかった日本語ラップを今年はかなりチェックしましたぜ〜。

Y.I.Mはその中でもユニークな存在で、フロウが何故かスチャダラパーに似ている…オモロラップ、暇人たちのドリームミュージックは、21世紀の脱力系女子に隔世遺伝した!

Charisma.comは、ハードフロア仕様な楽曲を文系の女の子二人がパフォーミングするってゆう、ナチュラル志向の女子ラッパーとは全く真逆の方法論で攻める!歌詞もこす狡い女の子社会の欺瞞やモラルの低い男社会を一刀両断しててカッコいいぜ!

インドネシア原産のガチ上げダンスミュージックFUNKOTを日本に紹介してきたDJ JETBARONがとうとうメジャーからアルバムをリリース!しかもコンセプトが【おもしろおじさん】!!コミックソング多めだが意外にもグッと来る要素多数。一見、「面白半分」の奇盤に見えるが、これは立派な名盤だあ〜!!

洋楽はとんと聴いてないが、今年はチルウェイブって言葉を覚えて聴き漁っておりました〜。オウテカ系列の陰鬱な世界観にシューゲイザーや80年代シンセポップのリバーヴ〜美メロの要素をドッキングした、部屋でどっぷりと陰鬱な気持ちに浸れる音楽です。とゆうか、この言葉を知る前に好きで聴いてた盤がほとんどチルウェイブだったとゆう…

フライングロータスたんの新譜はもはやジャズとかサイケデリックじゃなくて、聞き心地がほぼプログレ!しかもジャーマンプログレ!とゆう感想でした。まあ、こうゆうの好きやねんけど。

昔の音源ではチャクラとゆうバンドに非常にハマっておりまして。無国籍南国風のポップミュージックなんですが、特に「まだ」ってゆう曲が名曲すぎて繰り返し聞いておりました。んで、今年の11月にスカートのワンマンライブでこの曲のカヴァーやってて、思わず泣いてしまったのであります。思い出深い1曲。

 

あと、私事ですが、今年は月イチでDJイベントやったりちょこちょこ友達のイベントに呼ばれたりで、DJする機会が多く、より音楽に対して能動的にコミットできたと思います。だから、新譜はあまり聴いてない、、、でも去年に比べればマシかもな〜。音楽を聴く楽しさをDJが拡張してくれて有り難いっす。本当に。DJをご所望の方はなんなりとお申し付け下さいませ。

 

 

 

その他

 

1.ガンダム Gのレコンギスタ」 アニメ 

2.「スペース☆ダンディ」 アニメ

3.「フレネシ学園」 ライブ

4.「スカートワンマン @渋谷WWW」 ライブ

5.「テレクラキャノンボール2014」 ドキュメンタリー映画(AV) 

6. 黒バス事件の渡辺クンの意見陳述

7.「Spec Ops:The Line」 ゲーム

8.「GTAⅤ」 ゲーム

9.地下室の手記」 「たかだたたみのDJ山脈!!!!!!!!!!」 イベント 

10.引越し

 

【総評】

何と言ってもトミノの新作「Gレコ」ですよ!!これ以上に有り難い事はないッ!

現段階でまだ半分程度しか放送されていないが、圧倒的な情報量の圧縮と人間描写の密度に頭がクラクラしてアッパッパーになっちゃいそう!これは正に、かつてF91やTVシリーズの総集編映画で見せた情報の奔流が劇作と混濁していく醍醐味と同じ!

普通のTVアニメだと、シリーズ中で力点となるフックの部分は1、2回あれば十分だが、Gレコは毎話毎話フックだらけで、本当に毎回ビックリさせられる。画面上で行われている事や登場人物がナニ言ってんだかわかんないし、どうゆう状況なのか全然把握出来ないけど、それが圧倒的クオリティーの画面設計と特濃会話劇に彩られているから特に問題なし!!サイコーだ!!

それに、今年は去年から継続して「スペース☆ダンディ」を見れた事も収穫だ。毎回毎回様々なゲストクリエイターがあの手この手でスペースダンディとゆうお題を使って映像で応えていく、とゆう企画!

かつてのTVドラマ、濱マイク時効警察なんかを彷彿とさせる手法だが、残念ながらこいつらは悪い意味で支離滅裂で統一感がなく、成功してるとは言い難かった。それを「スペースダンディ」は、アニメーションとゆう現代ニッポンで一番勢いと力と歴史が折り重なってる映像ジャンルでやって、見事にモノにしてみせた!

有り体に言われる「音楽が豪華だけのオサレアニメ」と言われれば確かにそうなんだが、凡百のメディアゴロが仕掛けたオサレアニメと一味違うのは、しっかりとアニメ史に屹立するSF〜ロボットアニメの文脈を理解して、そこから様々なイメージを引用している事だ。アニメフアンの皆様、食わず嫌いする気持ちは分かりますが、一遍見てみて下さいよ。存外にアニメ的快楽のある品ですぜ。

今年は念願だったフレネシさんのライブをいっぱい見に行けたな〜!フレネシさんのライブは楽曲のクオリティーだけでも凄すぎるのに、ゲストミュージシャンのチョイスや大喜利などの催し、イベント全体の構成や雰囲気までもが計算し尽くされていて、総合的に「楽しい」。こういった様々なトコから意匠を引っ張ってきて、心地よくミキシングするバランス感覚はフレネシさんの楽曲に相通じるモノがあって、そういった面でもフレネシさんは本当に巧かった!(ミュージシャンが主催するイベントで大喜利が面白いなんて、本来なら異例の事態だ)活動休止、本当に残念です!!

フレネシさんの試合巧者ぶりとは全く真逆の意味で感動したのはスカートのライブ!ゲストも特に呼ばず、ただただ自分の楽曲を愚直なまでに熱演奏すること3時間弱!演奏した楽曲は30曲以上!自分のキャリアのほとんどの楽曲を網羅する形となった、正に集大成と言えるライブだった〜!!ここまで正攻法で攻めて来るライブは久しく見ていなかったのでとても新鮮だった。合間のMCも自分の楽曲が本当に好きで好きでしょうがない!とゆうピュアな熱意が伝わってアツい気持ちになった。

「テレクラキャノンボール」を東中野で見たのは非常に楽しい劇場体験だったが、ボクはあれは個人的に映画だとは思えなくて、ただの面白くて笑えるAV上映会以上のものを感じなかった(個人的には嫌いだが、同じAV監督・平野勝之の作品はれっきとした映画に感じた)。ボクは特に気にならなかったが、作品内で行われている事や起こっている事は倫理的にも映像作法的にも非常に「まずい」もので、そこに嫌悪感を感じる人は少なくなかったようだ。しかし、そのマイナス要因を撥ね除けて作品の雰囲気に観客を巻き込む圧倒的パゥワァーは凄まじく、ボクはこの作品にAV監督たちの【青春】の2文字を感じ取ったね。グヂグヂ言ってしまいましたが、面白さに捩じ伏せられたのは確かです。

ゲームは「GTAⅤ」と「Spec ops:The Line」が楽しかったれす。

特にGTAⅤはもう圧倒的にアメリカ映画でしかなく、アメリカ映画をただただ追体験してアメリカ映画を散歩するだけのゲーム!アメリカ映画万歳〜!!「Spec〜」は地獄の黙示録のゲーム版といった趣きだが(ラスボスの名前がコンラッド!)、所々、現代的な意匠にアップデートされていて、古臭さはない。資本主義の残骸を亡者たる兵士が旅をする地獄巡りって感じで、ストーリー、演出共に洗練されていた。ゲーム的なボリュームは微妙だったが…

今年最大級に自分の心にグッサリ来た事件は、黒バス事件の渡辺クンの出現だ(私は親しみを込めて「渡辺クン」と彼の事を呼んでいる)。彼の理路整然とした、、、それでいて絶望的な文章にはハッとさせられたし、ボクにもそういった亡霊の様な気持ちで世を睨みつけて、心を踏みつけられていた時期もあった。彼の心を救うのは黒バスとゆう商業作品へのテロではなく、芸術とゆう手段の復讐しかないと思うんだ。出版社は一体何をしているんだああああ〜〜〜〜〜!!

今年は記録的な大雪の中で、様々なトラブルに見舞われながら地下室のイベントをやりましたが、確かな手応えがあってアツい気持ちになりました。イベントを主催するのは演劇の公演と違って、ただただ楽しい感じ!また違うアイデアのイベントが実現したらイイな〜。

3年半の長きに渡って住んでいた高円寺を離れ、今、初台とゆう新天地、ってか完全な一人暮らしをしています。引っ越しってそれだけで小さなドラマがあって楽しかったなあ〜。あまり一つのところにいたら、そこから離れるのが億劫になるタイプですが、また時が経ったら引っ越ししたいと思いました。

 

 

遅くなりましたが、

今年もどうか、たかだたたみと、本ブログをよろしくお願いいたします。

 

はてなに

ブログ引っ越してきましたぁ~。


たかだたたみ、と申します。
主に、サブカルチャーと言われる作品を摂取して生きてます。
たまに劇団の主宰やったり、友達のイベントにDJとして呼ばれたり、つまらない映画や変な映像を紹介するイベントをやったりして、ゆるく活動しております。
よろしくお願いしますです。



まだ旧ブログ(JUGEM)も残っておりますので、どんな人間か気になった方はチェックしてみて下さいませ。
http://sumou-zanmai.jugem.jp/